いつもご愛顧を頂きまして誠に有難うございます。
今年産のりんごについて大切なご案内をいたしますので長文になりますがよろしくお願い申し上げます。
下記のような大被害の現状ですので誠に申し訳ございませんが、今のところ販売の予定が立たないためご予約ご注文を受付できませんのでご理解とご了承を頂けますと幸甚に存じます。
なお、既にご予約ご注文を頂いているお客様には当園から順番にご連絡を致しますのでお時間はかかりますがお待ち頂ければ幸甚に存じます。
当園では、自然と人に優しい農業と安全安心なりんごをお客様にご提供をするためにオーガニックや有機栽培と同じく化学農薬を一切使用しない栽培を15年以上続けてまいりました。昨年も夏の猛暑と9月末までの30℃の高温や大雨の影響で病害虫が多く発生してりんごの収穫量が半減し多くのお客様にご迷惑をお掛けしてしまい改めてお詫びを申し上げます。
実は今年も猛暑になりましたので心配はしておりましたが、昨年の被害を超える大被害になることが10/1~2にサン紅玉の収穫をしてわかりました。今年も化学農薬を一切使用しない栽培をしておりまして9月15日頃までは順調に生育をしていたので問題が無いように思われましたが、その後9月末までの30℃の高温と雨により一気に病害虫が広がってしまい今のところ10月に収穫のりんごについては全滅になってしまう予想です。一番多く栽培をしている11月下旬収穫のサンふじについては11月にならないと状況が読めないほどの悲惨な現状であります。
私も長く化学農薬を使用しない栽培をしておりますので来年春にはオーガニック有機JAS栽培の正式認証を申請する予定でいましたからそのショックの大きさは想像を超えて立ち上がれないほどの痛手を受けております。
多くのお客様に当園のりんごが食べられないというご迷惑をお掛けすることになってしまい言葉になりません。地球の温暖化の影響とはいえ2年連続でのこの大被害をどうにかして研究克服しないといけないと強く思っております。安全安心なりんご栽培のために負けずにチャレンジをしていきたいと考えております。
りんごの現状を説明しますと通常は9月になると涼しくなるので小さな病害虫が付いた所があってもそれほど問題にならずに収穫されます。しかし今年も9月末までの高温と雨の影響があったせいで小さな病害虫がどんどん育ってしまいサン紅玉の収穫量はナント驚くことに平年の10%以下になってしまいました。
その収穫できたりんごにも病害虫の跡が全て付いていて病害虫の被害の無いりんごはゼロ0という悲惨な結果となっております。
お客様の中には、化学物質過敏症や化学農薬を使用したりんごが一切食べられないという方々も多くおりますので本当に申し訳なく頭を下げるしかありません。
このような現状でもやはり化学農薬を使用しない当園のりんごを購入したいというお客様は「病害虫の跡がある」という事をご理解した上で問い合わせからご連絡をお願い申し上げます。収穫量は非常に少ないですが、りんごをお分けすることは可能です。しかし、売切れの場合にはご了承をお願い申し上げます。
2年連続でこのような大被害に遭ってしまい本当に化学農薬を使用しない栽培の難しさを痛感しております。正式な有機JAS認証を取得しているのは全国のりんご農家で5農園のみというのも理解ができます。来年は当園も半分の園地で有機JAS認証を取得予定ですので全国で6番目の農園になると思います。残りの半分の園地では有機JASよりはハードルが低くなりますが特別栽培という認証を取得する予定です。
今後に於いても温暖化は避けられない事ですので地球温暖化の対策やSDGsの考え方を改めて理解し自分でもできることを今以上に少しでもやらないと大変なことになると心配をしております。たったの一農園ですら温暖化のスピードに追い付かない状況をこの2年間で理解しました。
自然と人に優しく安全安心なりんごを作ることは本当に難しいと実感をしておりますが、今後も家族と一緒に挑戦と精進をしていく考えですのでご理解、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
園主